横浜バレエフェスティバル

横浜バレエフェスティバル 2017

公演概要

開催日 :2017年6月9日(金) 19:00開演 / 6月10日(土) 16:00開演
主催 :株式会社ソイプランニング、神奈川県民ホール
後援 :横浜アーツフェスティバル実行委員会

開催場所:神奈川県民ホール 大ホール
みなとみらい線日本大通り駅3番出口より徒歩約6分
JR根岸線・市営地下鉄関内駅より徒歩約15分

~バレエの”力”が6.9、6.10に”かながわ”へ集結!

好評のうちに幕を閉じた2016年の横浜バレエフェスティバルに引き続き、
2017年は金曜、土曜の2回公演を開催することとなりました!

バレエを一度も見たことが無い方、バレエファンの方 両方が楽しめる公演を開催。
バレエには様々な力“美・激・動・速・寂”などがあり、その多様性と力を感じていただけるラインナップと出演者で再び魅せます。
日本の至宝と世界トップレベルのバレエのエッセンスをぜひ!

芸術監督:遠藤康行(元フランス国立マルセイユ・バレエ団 ソリスト/振付家)
プロデューサー:吉田智大

横浜バレエフェスティバルのコンセプト
本公演は、若いダンサーと円熟したダンサーという、年齢や経験による違い。
クラシックバレエの定番から、なかなか見られないコンテンポラリーダンスまでの、演目のバラエティー。この2つの軸を1公演に盛り込んでしまおうというコンセプトです。
また、1人の芸術監督が公演全体のディレクションをし、オープニングとフィナーレを創り、演目の配置やバランスを調整する事により、ガラ公演でありながら一つの作品のように感じていただけることを意識しております。

今年も下記3つの価値をご提供するのを目標に公演を実施させて頂きます。

ご覧になる方に提供したい価値:
1公演でクラシックバレエからコンテンポラリーダンスまで、バラエティー豊かな演目を楽しんで頂き、自分好みのダンスを発見していただく。
ダンサーについては、今をときめくフレッシャーズからワールドクラスのプリマまで一挙にご覧いただく。

出演される方へ提供したい価値:
出来るだけ出演ダンサー間のコミュニケーションが生まれるように出来ればと考えております。所属を超えた同世代ダンサー同士のコミュニケーション、ベテランと若手とのコミュニケーションが生まれ、それが将来、出演ダンサーの財産になればと思っております。

バレエ・ダンス界に提供したい価値:
本公演はその演目バラエティとダンサーのバラエティにより、ご覧になる方も特定のダンスのファンの方だけではなく、初めてのバレエ公演鑑賞の方を含めた、多種多様なお客様になると思われます。具体例としては、クラシックバレエを習っているお子様がコンテンポラリーダンスの魅力を初めて知る。「バレエとは白い衣裳を着て踊るという典型的なイメージがガラッと変わった」というような初めてのバレエ鑑賞の方が出来るだけ多く生まれればと思っております。本公演によって、バレエ・ダンスという芸術に興味を持つ方が増え、日本のバレエ文化の発展に少しでも貢献できればと考えております。

プロデューサー吉田智大からのメッセージ

2015年に初開催の横浜バレエフェスティバルも3年目を迎える事ができる運びとなりました。応援していただいているお客様、世界各国から集まってくれている出演ダンサーの皆様、共催していただいている神奈川県民ホール様、ご協力・御協賛いただいている皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。

今年は1回公演ではなく、初めて2日間に渡り、Aプログラム、Bプログラムの計2公演を上演致します。
1日だけではお伝えしきれなかったダンサーの様々な魅力、作品のバラエティー、
ガラ公演なのにストーリーバレエのように一体感のある演出をご覧頂きたいと考えておりますので、
お時間が許すようでしたら是非2日間ご覧頂ければと存じます。
フレッシャーズガラにおいては、未来のグローバルダンサー育成プロジェクトであるジュンヌバレエ横浜の出演も見どころです。
2015年,2016年のオーディション選出ダンサーも加入しており、そのメンバーの成長も見届けていただければと思います。
ワールドプレミアムにおいては、今を煌くダンサーの出演はもちろん、滅多に一度ではご覧頂けない、
振り付け家による作品の競演が見どころになります。

昨年、終演後に入り口付近でお見送りをしていた際の”お客様達が心から楽しんで下さった様子”が
まだ目に焼きついております。昨年を上回る感動、感激、そして笑い(?)を目指して、芸術監督そして
スタッフ一同1年がかりで創り上げる舞台です。

皆様方にとって、この公演開催日が1年の中でも思い出深い一日と感じて頂けるよう願っております。

芸術監督 遠藤康行からのメッセージ

今年で3回目を迎える横浜フェスティバル2017。
継続は力なり、お陰様で沢山の方々の御力添えと応援をいただき、2015年当初より長いスタンスでの進化を念頭に入れてきたフェスティバルが成長、発展を重ね以前から構想していた事が少しずつ実現されてきた事を喜びに感じています。

今回の横浜フェスティバルはAプログラム、Bプログラムと二日間に渡り開催いたします。
それぞれ魅力のあるダンサーや作品を取り揃え、世界のダンスの魅力に陶酔していただけるプログラムを考えています。
予定されているキャストはクラシックバレエでは昨年も舞台を盛り上げてくださった、アメリカで活躍されている洗練された魅力を持つボストンバレエの倉永美沙さん、オーストラリアバレエ団から大迫力のカップル近藤亜香さん、チェンウ・グォさんが出演いたします。
そして振付家の巨匠マッツ・エックの「ロミオとジュリエット」をエック氏に信頼されているダンサーの一人である元NDTの湯浅永麻さんとスウェーデン王立バレエのアントン・ヴェルドヴァウワーさんが日本初演にて披露します。
また今世界中で最も人気の高い振付家シディ・ラルビ・シェルカウイ作品をロイヤル・フランダース・バレエ団の加藤三希央君が踊る予定です。

更に今年から才能溢れる若いダンサー達を集結し未来のグローバルダンサー育成プロジェクトとして「ジュンヌバレエYOKOHAMA 」が始動します。
若い無限な力に触発され、私自身も期待に胸を膨らませています。

まだまだこれから新情報は随時発表いたします。
また新たな感動に出会える瞬間を楽しみに6月9日、10日、是非神奈川県民ホールでお逢いしましょう。

ダンサー

フレッシャーズガラ

加藤三希央
ロイヤルフランダースバレエ団
二山治雄
2014年ローザンヌ国際バレエコンクール1位
畑戸利江子
2013年モスクワ国際バレエコンクール 銅賞
オーギュスト・パライエ
カンヌ・ロゼラ・ハイタワー・バレエ学校
ジュンヌバレエYOKOHAMA
キャスト:オーギュスト・パライエ、川本真寧、縄田花怜、中島耀、中村りず、竹内渚夏、丸山萌、亥子千聖、生方隆之介
松浦祐磨
2017年出演者オーディション優勝(神奈川県民ホール賞) 所属:アサノバレエアート
大岩詩依
2017年出演者オーディション準優勝 所属:Yarita Yu Ballet Studio

ワールドプレミアム

飯島望未
チューリッヒ・バレエ グルッペ・ミット・ソロ
遠藤康行
元フランス国立マルセイユ・バレエ団 ソリスト・ 振付家
熊谷拓明
ダンス劇作家
倉永美沙
ボストン・バレエ団 プリンシパル
近藤亜香
オーストラリア・バレエ プリンシパル
チェンウ・グオ
オーストラリア・バレエ プリンシパル
清水健太
ロサンゼルスバレエ団プリンシパル
竹田仁美
NBAバレエ団プリンシパル
柳本雅寛
コンテンポラリーダンサー +81主宰
八幡顕光
新国立劇場バレエ団プリンシパル
湯浅永麻
元ネザーランド・ダンス・シアター
アントン・ヴァルドヴァウワー
スウェーデン王立バレエ

*50音順

*ダンサーや演目は変更・追加の可能性がございます。

プログラム

<第1部> フレッシャーズガラ

「眠りの森の美女」第3幕よりオーロラ姫のヴァリエーション
川本真寧
「眠りの森の美女」はペローの童話に基づきプティパがチャイコフスキーの曲に振り付けたプロローグ付全3幕の大作(1890年初演)。100年の眠りについたオーロラ姫がデジレ王子の口づけより目を覚ます。2人の結婚式でオーロラ姫が踊るヴァリエーションには優雅さ・気品が求められバレリーナの試金石ともいえる。川本真寧は『横浜バレエフェスティバル』出演者オーディション第1位を獲得したホープ。清新な踊りに期待したい。

「コッペリア」第3幕よりフランツのヴァリエーション
五十嵐脩
「コッペリア」の初演は1870年、パリ・オペラ座。サン=レオンがドリーブの音楽に振り付けた。スワニルダとフランツのコミカルな恋模様を中心に老博士コッペリウスの悲哀も描かれる。牧歌的な物語だが最終幕のディヴェルティスマンはにぎやかだ。五十嵐脩は『横浜バレエフェスティバル』出演者オーディションで第2位に入り芸術監督・スーパーバイザー賞を獲得しての出演となる。若さ弾けるパフォーマンスを心待ちにしたい。

「タリスマン」よりニリチのヴァリエーション
永久メイ
「タリスマン」はバレエコンクールの定番曲であるものの全幕の物語に関してさほど知られていない。表題は護符・お守りという意味。プティパがドリゴの曲を用いて振り付けた(1889年初演)。天上界の王の娘ニリチが地上に降り立つが大事なお守りを落としてしまう。それを手にしたインドの藩王ヌレディンと恋に落ちるが…。2013年ユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)ジュニア部門第1位の永久メイが愛らしく踊るだろう。

「コッペリア」第3幕よりスワニルダのヴァリエーション(ABTバリシニコフ版)
相原舞
フレッシャーズガラ出演者の最年長が相原舞。2013年12月、アメリカを代表する超名門人気カンパニーであるアメリカン・バレエ・シアター(ABT)に正団員として入団した。日本人としては3人目の快挙である。『横浜バレエフェスティバル』出演に際し「ABTらしい演目を!」と往年の名ダンサーでABTの芸術監督も務めたバリシニコフが手がけた「コッペリア」のヴァリエーションを準備した。表情豊かな踊りが見られるに違いない。

「サタネラ」よりパ・ド・ドゥ
畑戸利江子 二山治雄
2014年のローザンヌ国際バレエコンクールで第1位を獲得した二山治雄の活躍にメディアは沸いた。受賞後各地の公演に招かれて踊っているが今回注目したいのが2013年の第12回モスクワ国際バレエコンクールで銅賞(ジュニア部門デュエット)に輝いた新進気鋭の畑戸利江子とパ・ド・ドゥを披露すること。プティパがプーニの「ヴェニスの謝肉祭」に振り付けた珠玉のデュエットを、伸び盛りの2人が生き生きと踊るのを楽しみにしたい。

 

<第2部>ワールドプレミアム1

「horizontal episode」 オセローより
(振付:平山素子 美術:乗峯雅寛)
平山素子 久保紘一 宮河愛一郎
平山素子は日本を代表するコンテンポラリーダンサー/振付家として不動の地位を誇る。研ぎ澄まされた感性と圧倒的なエネルギーを秘めたダンスは比類ない。今回創る新作は、長年アメリカで踊りNBAバレエ団芸術監督として奮闘する久保紘一、新潟発のプロフェッショナル・ダンス・カンパニーNoism(ノイズム)で活躍した宮河愛一郎とともに踊るトリオ作品。三者の個性が響きあい化学反応をもたらす瞬間に立ち会えるだろう。

「アルトロ・カントⅠ」よりパ・ド・ドゥ
(振付:ジャン=クリストフ・マイヨー)
小池ミモザ 加藤三希央
モナコ公国モンテカルロ・バレエ団を率いるマイヨーは現在もっとも注目される振付家の1人。今春日本でも上演された「LAC~白鳥の湖」など古典を読み替えた大作によって名高いが音楽性豊かな抽象作品も手がけている。「アルトロ・カントⅠ」(2006年)は、その路線の最たるものでモンテヴェルディらの曲を用いた秀作だ。マイヨーのお膝元で活躍する小池ミモザと加藤三希央が、鬼才の美の精髄を純度高く表現するのを目に焼き付けたい。

「ソワレ・ド・バレエ」よりパ・ド・ドゥ
(振付:深川秀夫)
米沢唯 奥村康祐
深川秀夫は日本人バレエ・ダンサーの海外進出の先駆者である。バリシニコフらと国際バレエコンクールで上位を競い、名匠クランコに認められるなど活躍した。現在は振付家として繊細な感性を持ち味に独自の美を追求している。「ソワレ・ド・バレエ」はグラズノフの「四季」にのせた詩情豊かな作品で再演を重ねる名作。心・技・体ともに充実した米沢唯と奥村康祐が、深川一流の洒落たステップを、この上なく光り輝かせるはずだ。

「excuse us」
(振付:JAPON dance project )
青木尚哉 児玉北斗 柳本雅寛
JAPON dance projectは2013年5月、モナコ公国の芸術研究機関であるLe Logoscopeの一部として活動開始。遠藤康行、小池ミモザ、柳本雅寛、青木尚哉、児玉北斗を軸にコンテンポラリーダンスに関するリサーチ/コラボレーション/クリエーション/世代間の交流を日本文化独自の視点から行うのを目的とする。2014年8月には新国立劇場主催公演として「CLOUD/CROWD」を発表し話題となった。3人の男性による新作にも注目したい。

 

<第3部>ワールドプレミアム2

「半獣」牧神の午後よりパ・ド・ドゥ
(振付:遠藤康行)
小池ミモザ 遠藤康行
『横浜バレエフェスティバル』の芸術監督・遠藤康行はベルギーのシャルロワ・ダンスを経てフランス国立マルセイユ・バレエ団のソリスト/振付家として活躍している。その遠藤が若き日、スターダンサーズ・バレエ団時代に踊って評判をとったのがロビンス版「牧神の午後」だった。今回、思い入れも深いに違いない題材を扱った自作「半獣」を長身でダイナミックな表現の光る小池ミモザと踊る。実力者同士の迫力あるパフォーマンスは見もの。

「ジゼル」第2幕よりパ・ド・ドゥ
高田茜 高岸直樹
英国ロイヤル・バレエ団ファースト・ソリストとして活躍する高田茜は2008年にローザンヌ国際バレエコンクールに入賞し脚光を浴びる。その時踊ったロマンティック・バレエの名作「ジゼル」第1幕のヴァリエーションは可憐で美しく目を引いた。それから7年―今回は第2幕のウィリーとなって踊る名場面を日本の観客の前で披露する。表現力に定評あるだけに百戦錬磨の大ベテラン高岸直樹を相手役に観るものを陶酔へと誘うはずだ。

「眠りの森の美女」よりパ・ド・ドゥ
(振付:マッツ・エック)
湯浅永麻 Bastien Zorzetto
昨年スウェーデン王立バレエ団の木田真理子が世界的に権威のあるブノワ賞を獲得したのは記憶に新しいが受賞対象となった「ジュリエットとロミオ」を振り付けたのがエックだ。古典的な物語を独特な設定、ひねりの利いた作舞でキッチュに読み直す異能である。1996年初演の「眠りの森の美女」ではオーロラ姫はなんと不良少女に!現代ダンスの名門であるネザーランド・ダンス・シアターⅠ(NDTⅠ)の2人によるエッジーなダンスを堪能したい。

「海賊」第2幕よりメドーラ、アリ、コンラッドのパ・ド・トロワ
小野絢子 八幡顕光 加藤三希央
「海賊」は1856年、イギリスの詩人バイロンの物語詩に基づきマジリエが振り付けパリ・オペラ座で初演された。のちにプティパが改訂し以後それを基本に様々な版が生まれている。ギリシャの娘メドーラと海賊の首領コンラッド、その奴隷アリによるパ・ド・トロワには超絶技巧が散りばめられており大きな見せ場。新国立劇場バレエ団のトップ・ダンサーの小野絢子と八幡顕光、テクニシャンの加藤三希央が華やかに舞台を盛り上げるだろう。

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